おふろの総合プロモーションカンパニーとして福井県を中心に12店舗を展開する越のゆグループの直営店舗運営会社であるイワシタ商事株式会社。経営理念を独自のビジョンマップに落とし込み、社内浸透のための施策に積極的に取り組んでいます。今回は代表取締役の岩下 大介様にB-SCORE導入の経緯や導入効果についてお話をお伺いしました。
経営理念の浸透のために、基準と指標を可視化する
B-SCORE導入時の会社の課題と期待したことを教えてください。
当社ではビジョンマップで定めた経営理念を浸透させるために、学習会を開催したり日々の言動に落とし込むための取り組みを時間をかけて行ってきました。しかしながら、理念が完全に浸透したかと言われるとまだまだで、理解にズレがあったり人によってばらつきがあるのが現状です。特に、企画などの業務における行動基準の理解と浸透が難しく、例えば、イベントの企画提案の際に出てくる企画内容において、利益やコストへの考慮が欠けていたり、本当にお客様に喜んでもらえるのか?楽しさや癒しの項目は満たせているか?など、まだまだブラッシュアップすべき点が多いと感じています。これらの点を突き詰めていかなければ、お客様の満足度を向上させることはできず、結果として売上などの経営課題にも繋がっていく可能性があると考えています。したがって経営理念の浸透を強化していくことが私たちの課題であり、B-SCOREを活用することでその基準や指標を可視化していきたいと考え導入することにしました。
理念構築の目的や想いをより深く伝えていく必要がある
B-SCOREの診断結果を通しての感想を教えてください。
ポジティブな点としては、「柔軟性のある会社」や「親しみやすい企業イメージ」という認識が、会社の考えと社員の考えとで一致していたことです。自分たちの社風や特徴、強みにしていることが再認識できたことが良かったです。一方で、課題として浮き彫りになったことは、ビジョンをはじめとする経営理念を掲げているものの、まだまだ現場のメンバーまで浸透できていないということです。組織としての評価基準や目標設定がまだまだ不明確なため、掲げていることと実態にギャップを感じているメンバーが多いのだと思います。あとは、なぜこの会社がはじまったのか?など会社の背景や想いがまだまだ伝わっていないと感じる部分も多く、会社の根本を共有するコミュニケーションをより強化していく必要があると考えています。
会社の考えと社員の考えのズレを減らすために
課題に対する改善策や、今後B-SCOREに期待することを教えてください。
B-SCOREは、会社で定めた経営理念において、ベクトルのズレを可視化し把握することのできるツールだと捉えています。日々の施策を通してズレを減らし、会社と社員が同じ方向を向いている状態を目指すことで、スコアUPできるよう取り組んでいきたいと考えています。具体的には、経営理念で掲げていることと実態とのギャップを感じている社員がいることが把握できたため、会社の環境面の整備をはじめ、会社の根本を共有するためのコミュニケーションを増やしていくなど、会社への理解度や共感度を高めていきたいと考えています。課題は多くありますが、一方でビジョンが少しずつ浸透してきていることも結果に表れていたため、継続して取り組んでいきたいと思います。
事前準備を通してサーベイの導入がスムーズに
B-SCORE導入における感想や社内の反応を教えてください。
当社の事業柄、全社員が個別のメールアドレスを保有していないこともあり導入時にはアドレス発行等の対応が必要になりました。また、実施においては、ブランドイメージなどの項目において抽象的な質問に対して具体的な数字を回答する必要があり、少し難しく感じる部分や、ケースバイケースと考えられる質問項目においては回答に迷いがあることで、結果的に曖昧な回答になってしまう部分もあったかと思います。それらの点が導入において難しく感じた点です。B-SCOREに限らずサーベイ実施においてはどれも同じですが、導入のための事前準備をはじめ、実施の目的や回答におけるアドバイスなど、事前にしっかりと準備することでスムーズな導入に繋がるのではないかと思います。